最近、Twitterで広告としてこのサービスの宣伝が流れてくる人も多いのではないだろうか。
気になったら首を突っ込んでしまうたちであり、実際に登録して中身を見てみました!
本日は是非ブロガー、アフィリエイターの方にはもちろんですが、投資をする側としても、
これはこういう意図があって紹介されているんだな
と知ることができるということもあり、是非読んで参考にしていただければ幸いです。
あくまで中立的な立ち位置をもっていきたいと思います。
Crypto Click Affliateとは
Crypto Click Affiliate(以下CCA)サイト内では以下のように紹介されています。
クリプトクリックアフィリエイトは仮想通貨を扱う「成果のアフィリエイト+露出バウンティ」というダブル報酬制度の新しいASPです。
その他「承認率100%」「ライフタイムコミッション」「広告素材の充実化」などアフィリエイターにとって最も活用しやすいASPを目指しています。
従来のアフィリエイトASPであるA8.netなどのICO特化版といった感じです。
また、CCA自体が取引所の開設も目指しているそうです。
特徴
それでは以下にCCAの特徴をまとめていきます。
1.承認率100%
例えばA8.netなら広告主側が各サイトを審査して、承認をするか決めますが、このサイトではCCA側が一括して承認します。
よって全てのサイトで、広告を出すことができます。
既存のICOのbountyなどもかなりサイトの審査のハードルは低いように見て取れますので、おそらく全部OKしてしまっていいのでしょう。
2.2ティア制度
CCAではCCA自体のアフィリエイトも行われており、紹介者がICOのアフィリエイトによって収益を得た際にその1%と同額が紹介元に振り込まれます。
3. BTCでの報酬支払
報酬はBTCで行われ、出金後申請後1日以内に支払われるとのことです。
第一弾案件
第一弾ICO案件は"MOOVER"という銘柄のICOのようです。
まずは第一弾としてこれを持ってきたということですので重要なCCAがどういったものかを知る良い指標になるでしょう。
以下にMOOVERについて解説していきます。
MOOVERとは
ホワイトペーパーでは以下のようにMOOVERが日本語で紹介されています。
MOOVER とは、契約する通信キャリアの垣根を越えて、全てのモバイルユーザーと余ったモバイルデータ通信のシェア(売買)を可能にするプロトコルであり、これまで不透明だった余剰資源に価値化を図る新たなシェアリングエコノミーです。これは単に、データ通信量のシェアリングそのものが目的ではなく、世界の課題であるデジタル・ディバイド問題の解決の一助となり、世界中の誰もが平等に、本当に自由なインターネットを手にする事を目指したプロジェクトです。
つまり、スマートフォンなどの余った通信量を販売し、またそれを買いたい人が買う際のトークンとしての利用を目指すそうです。
家にいることが多く余るときは余り、外出してることが多く足りない時はすぐに通信制限をくらうので確かに、その点では魅力は感じます。
買う側も非中央集権的なエコノミー内であれば従来の通信量の追加購入よりも安く済むでしょう。
また、将来的には通信キャリアへの支払いや音楽や動画のストリーミングの有料コンテンツなどの購入などでも使えるようにすることを目指していくようです。
ICO詳細
ICOは2017/11/22から始まり、1USD=100MOVEとなるとのことです。
総発行枚数は未定で期間中に買われただけの枚数になり、天井は無いようです。
また、配分は以下のようになっており、
例えば400MOVE買われるとその時に合計1000MOVEが作られて、そのうち400MOVEが貰えるということになります。
リザーブ分はBURNされるようです。
Airdrop
通常、ICOでは早期購入するほど安く買えるという物が多いですが、MOOVERではICO中は固定で1USD=100MOVEで購入できます。
その代わりに、保有者へは段階的にAirdropが行われ、フェーズ1で購入され枚数の10%、フェーズ2で購入された枚数の7%、フェーズ3で購入された枚数の5%が各フェーズ終了1か月以内に保有者へAirdropされることで早期購入へのインセンティブとするようです。
疑問点
この二つのサイトを見て様々な疑問点が浮かびましたのでそれについて説明します。
これは主観的なものになりますのでご了承ください。
1.現状、MOOVERしかないのではブロガーたちは使いづらいのではないだろうか
誰かがこのMOOVERを推奨して宣伝していたら、
あ!あの人はCCAを使ってて、そこで見つけたからこのMOOVERを推奨しているんだな!とわかるということです。
自分でたどり着いて自分で推し勧められるICOならまだいいでしょうが、この場合はまさに報酬目当てであることが見え見えになります。
MOOVERのアフィリエイトが開始されるのが11月下旬予定となっておりそのころから、突如MOOVERを推すサイトが湧きはじめるでしょう。
その時、そのサイトの意図はもう丸見えです。
2.取引所を作る際、それに需要があるのか
アフィリエイター向けのサイトが運営する取引所ではおそらくアフィリエイターの占める顧客の割り合いが高くなるかと思われますが、まず出来高が足りなさ過ぎる可能性があり、またアフィリエイターの多くはトレードに使える時間が通常のトレーダーよりも短いということです。
これにより取引所自体が成功できるのかというところに疑問が浮かびます。
3.ICOをする側にメリットがあるのか
ICOをする側としてはより多くの人に見てもらいたいのでBountyを採用したりしますが、MOOVERもですがこのような場合、自分でアフィリエイトを運営できないでしょう。なぜならその場合、アフィリエイターがASPを使う必要がなくなってしまうためです。ASPを通さない場合、仲介のコストがなくなるので予算をつぎ込めるか、利益をプールすることができるでしょう。それでも宣伝力の無いICOではASPに頼ったほうが効果的になりますがその際には、1で紹介したイメージが付きまとうことになります。
また、宣伝力の無いICOばかりが集まるということはそれなりのリスクが伴っているものが集まっていることになり、さらに投資家への不安にもつながります。
4.CEOのAiko氏のPR動画が何故か英語
Aiko氏と紹介されており、漢字や苗字はわからないのだが、このPR動画はなぜか英語なのです。英語に日本語字幕であり、日本人向けの特設サイトに貼られているので明らかに日本人向けの動画なのだが、何故か英語に日本語字幕なのです。
香港にオフィスを構えているとのことで、向こうでは英語なのはわかりますが...なぜ?
5.MOOVERを調べても日本人しか話題にしてない
"MOOVER ICO"で検索しても日本人しか話題にしておらず、よくあるICOのレーティングサイトなども全く出てこない。
日本語以外で紹介されてるサイト以外がそもそもない。
公式ページも英語or日本語であり、そもそも日本人だけをターゲットにしているような気さえします。
6.キャリアとの交渉に失敗したら?
通信キャリアとの交渉はロードマップにありますが、そもそもこの交渉が成功しなかった場合このトークンには全くの価値が無いのではないでしょうか。
7.MOOVERサイトトップの地球の解像度
なんかわかんないけど、解像度がやけに低い。そういうデザインなら仕方ない。
8.ICO失敗時の返金について
ホワイトペーパーの注意事項の欄に以下のような文があります。
- コントリビューションが成功した場合、正式に MOVE トークンが各ウォレットに付与されますが、失敗の場合は、送信された資金が返送されます。
- 予期せぬ事態のために、このホワイトペーパーに記載されている目標は変更される可能性があります。
SoftCapは500万ドルとありますが、まず、いくら以下しか集まらなかった場合には返金という額が示されていない。
次に、その数字は変更される可能性がある。
ということは返金される場合の失敗が、何をして失敗と判断するかが全くわからないのであり、さらに運営がそのハードルを変えることができてしまう。
9.MOOVERのCEO,CTO,開発者について
ホワイトペーパーやサイトではMOOVERサイドの顔ぶれがありますが、まず似顔絵だけで写真が無い、経歴が無く何をしてきた人なのかわからない、調べてもそれらしき人物の過去の経歴が出てこない。
↓ホワイトペーパー
↓サイト
10.というかスポーツ選手ばっかでてくる
ではまずCEOのJohn Petersonを検索しよう。ふむゴルフね。うんうん。
次にCTOのAlexandre Grenierはどうかな?
ふむ。。。ホッケー選手か、なるほど?
CFO/CMOのLogan Edwordsは? うん、ラグビー選手ね!おk!!
Product DesignerのMichel Leithも何かの選手かな...おお君もラグビー選手か!
Blockchain Developer のYassine Lopezは何選手??
wikipediaとかはないけど、なんかサッカーの画像沢山出てきた...
じゃあ6人目のMathieu Padonouさんは何のプレイヤーなのよ!!さあ!!!!
あれ...?
スポーツ選手出てこないんかい!!!!!!!!!
関連サイト