今回はちょっと難しいですが四次元的な仮想通貨の見方についてご説明します。
仮想通貨と四次元?なんのこっちゃ、という疑問が浮かぶでしょう。
そう感じたあなたはもしかしたら狭くて平面的な仮想通貨経済の中に閉じ込められてはいませんか?
是非一緒に新たな視点から仮想通貨を眺めてみましょう!
ちょっと難しいと感じるかもしれませんが、なるべくわかりやすく解説しようと私も頑張りますので是非ゆっくりお読みいただいて、おもしろい!と思っていただけたり、実際にトレードへ生かしていただけると幸いです。
仮想通貨と次元
次元といえばこの人ですが、この人はどちらかというとSCAMERサイドの人間なので気をつけましょう。しかし、安心してください。彼は二次元空間の人間です。
二次元空間にいる絵の中の人物は我々を観測できません。また、我々は絵の中の人物を観測することができますが、四次元空間を観測することはできません。
このように高い次元から低い次元は観測できても、低い次元から高い次元は観測できません。
つまりなるべく高い次元から視野を広げることで観測できる情報はより多くなっていきます。
まず、今この時点でのその銘柄の価格を見ることを一次元的であると定義します。
そこに時間の概念を足すと、上がり下がりの値動きを観察できます。
もちろんこの値動きは非常に大切なことです。
ですがそれではまだ実に平面的であり、つまり二次元的であると言えます。
この平面的である値動きに厚みを足すには出来高という概念が適しているでしょう。
値動きの中でここでは出来高が高い、低いという情報がそのチャートグラフを立体的なものにします。
どのタイミングでどれだけ売買されたのか、この上昇は出来高が伴っているのかという情報がその値動きに厚い部分と細い部分を形成します。
高値での出来高は塩漬けされている量を表し、その量が多いとそのラインでの売り圧力となり越えづらくなり、
また、上昇時の出来高は一般に高い方が良いと言われます。
この出来高と値動きから読むチャートの意味に関してはそれ一つで大変な量を執筆する必要が出てくるので、これはまたいつか別の機会にまわさせていただきます。
これが三次元的な観測です。
どうです?せっかく真面目な話をしてもふざけられると、全然入ってこないでしょう?
作戦のうちです。
その目的はなにって?
そりゃもちろん、、、
四次元的観測
現実世界において四次元といえば我々の存在するこの立体空間にさらに情報の軸を足したものであり、それは時間軸だという解釈が最も一般的ではありますが、三次元的な値動きに出来高を足したチャートでは既に時間の軸を持っています。
ではその時間を並べる。つまり任意の期間の別のチャートを同時に観察することができれば、それは四次元的であり、その視点を通すことで三次元的なチャートへの解釈もより深まっていきます。
百聞は一見に如かず!
...ということで実際に見てもらいましょう。
まずはこちらをご覧ください。
上半分はBTC/USD,下半分はGOLD/USDのチャートです。
一目見たらわかるかと思いますが、この2つは実に似た動きをする傾向にあります。
次にそのままこちらをご覧ください。
こちらの画像は上半分は同じくBTC/USDで下半分はJPY/USDです。
普段我々が目にするドル円というのはUSD/JPYであり、これはそれを上下逆さにしたものです。円ドルと言えばいいでしょう。
我々は円に対しての他の物の価格を相対的に見てしまうので気づきづらいのですが、USDという定点から見ると実は円もまたBTCやGOLDに似た動きをします。
有事の円と金とは言いますが、何か経済的に不安材料があると安定資産である円と金は買われやすいという傾向にあり、その2つに似た動きをするというところから
有事のBTCと言うこともできるでしょう。
上の画像2枚を見ていただくとここ最近、この3つの中でBTCだけが相反していることが見て取れると思います。これは有事であるかということとはまた別の理由により需要が発生していることが読み取れます。
これに関してはHFなど様々な要因が考えられますが、この迂回をすると趣旨と逸れてとんでもない長さになってしまい、ZAIFで毎日チップをばら撒き過ぎて二度の腱鞘炎になった手首やひじが悲鳴をあげてしまいますので今は触れないでおきます。
では有事の円と金、そしてBTCが騰がるような出来事とはどのようなものがあったでしょうか。
例えば、北朝鮮リスクがその大きな一つです。
少し前に北朝鮮がミサイルをしきりに日本の方向へ発射したということがありましたが、その際にミサイル発射のニュースと同時にBTCが毎回跳ね上がるということが起きました。
そしてそれは回数を重ねるほどに跳ね上がる強さが弱くなっていき、これは世界がミサイルに慣れてしまったがゆえに危機感が落ちることで有事という認識が薄れていったためと考えることができます。
また、北朝鮮は韓国の取引所から相当な量のBTCをハッキングして盗んでいたということが発覚しており、
ミサイルを打つ→BTC価格上昇→儲かる→ミサイルが打てる
という悲しいループを作っていたことも考えられます。
彼らからすれば、金や円よりもBTCの方があらゆる面で遥かに都合は良いでしょう。
ここで経済的不安をチャートで表す、恐怖指数(VIX)というものを紹介します。
こちらはJPY/USDチャートとVIXチャートの比較です。
VIXが上がることは投資家の経済的不安が高まってることを指します。
VIXの具体的な算出の計算式は非常に複雑で難解なので触れません。S&P500(米国を代表する500銘柄の株。日本で言う日経225に近い。)のオプション取引のボラティリティと関係しています
こちらもピークが一部相関していることが見て取れます。
つまり相関している部分は経済的不安による有事の際の円、金、BTCという流れによる
高騰であることを指します。
そしてこちらはBTC/USDとSKEW指数の比較です。
SKEW指数はS&P500において投資家が起こりづらいがもし起きた時の衝撃を回避するためにする行動に反応して高くなります。
ちなみにこの予想外の出来事により大きな衝撃をもたらす事象をブラックスワンと呼びます。ブラックスワン対策を打つと上がるのでブラックスワン指数とも呼ばれます。
またはゆがみ指数と呼ばれる場合もあります。
この2つのチャートも相関性が認められると言っていいでしょう。
SKEW指数が高まった時にBTCが買われる場合、それは衝撃回避のための逃避先としてBTCが選ばれていることがわかります。
しかし、BTC以上にこのSKEW指数に相関性があるアルトコインたちがいます。
そのうちの代表的な一つの値動きとSKEW指数を比較してみましょう。
こちらはZcash/USDとSKEW指数の比較です。
ご覧の通り、SKEWにピークが来るとZcashが騰がる傾向にあることがわかります。
これはつまりブラックスワンを避けるために資産がZcashへ移行していた可能性が高いことを指します。
なぜ、Zcashを選ぶ必要があったのかって...?
そこに深く言及すると私はおそらく消されるうえに世界経済についてまた長々と追記をしなければいけなくなり、どんどん離れていってしまうのであとはご想像にお任せします^^^
四次元的観測をトレードに生かす
BTCがBTC以外にいろいろなものと似た動きをすることがわかったとしても後付けでこれはこうだったからと解説するのではあなたが金融系のお仕事をしているか評論家でもない限りお金になりません。
これをトレードに応用する必要があります。
ではどのように応用していくかというと、タイムラグ=時間差を見ていきます。
より露骨で触れることによりわくわくする、先ほど貼ったZEC/USDとKREWの画像の上にSKEWのピークとその少し後に来るZECのピークを書き込んでみました。
ご覧になっていただければ、SKEWにピークがくるとその時ではなく、その直後に高騰していることがわかるかと思います。
資産を逃がそうとしたときに即日逃がすことはなかなかできませんよね?
ましてや大きな資産を持つ...おやこんな時間に誰かきたようd