質問箱にて興味深い質問がありました。ちょっと長文になりそうなので、今回はこの質問への回答をコラムにしようと思います。
また、いつものことですが、あくまで中立的な立場から書きます。
積み立て(ドルコスト平均法)とは
積み立てとは基本的には一定期間ごとに一定額分指定銘柄を購入することを意味します。
例えば、月1万円 Xcoin(単位: XC)を買うとしましょう。
現在、1XC = 100円とすると初回の積み立てでは100 XCの購入をすることができます。
翌月の積み立て時には1 XC = 50円まで下落していたとするとその月は200 XCの購入が可能です。
更にその翌月、1 XC = 80円まで反発していたとすると125 XCの購入が可能です。
ここまでの3か月間で取得したXCoinは 325 XCとなります。
3回の購入タイミングの単純な平均価格は 76.67円ですが、合計3万円で425 XCを獲得したので平均取得単価は70.59円と低く出ます。また、現在は80円の為、13.3%の含み益があることになります。
このような買い方はドルコスト平均法と呼ばれており、積み立てでは基本的にはこの手法を用いることが鉄板です。
高いときには取得数が少なく、安いときには取得数が多くなるので平均取得単価が安くなりやすく、ルールも簡単なので初心者から上級者までの強い味方となります。
積立金額を収入に合わせて設定することで無理なく資産運用を行うことができ、ただ一定期間買うだけなので相場に翻弄される必要もありません。
HBCとは
HBCとはBluehelix Groupが発行したHBTC取引所、Bluehelixクラウドシステム、HBTC Chainのネイティブトークンです。
2021年2月にトークンモデル2.0へと移行し、ルールが大きく変更されました。
個人的な所感と共に以下の記事で解説していますので、現行HBCについては以下をご覧ください。
HBCの積み立てについて
積み立ては誰でも簡単に有利に投資をすることができる、強力な手法ですが、1つ欠点があります。それは銘柄の死亡です。
いくら "下がるほど半永久的に平均取得単価が下がる" とはいえ、いつまでも落ち続けたり、価値がなくなってしまえばドルコスト平均法さえ無力です。
これは一般的な長期投資でも同じことではあるのですが、銘柄選定は大切です。長期的に生存する銘柄である必要があります。
その点ではやはり暗号資産であれば、BTCが最も積み立てに向いている銘柄であることは間違いないでしょう。
ただ、HBCは事業利益の100%を使って買戻し、80%をバーンするという強力なデフレシステムがあります。HBTCが長期的に生存する(少なくとも現状維持以上)と仮定するのであれば、長期的な値上がり幅は非常に大きくなる可能性は高いかもしれません。
パブリックチェーンとしての第一回ノード選挙を終え、現在メインネットのローンチに向けてHBTC Chainの開発が進められています。メインネットのローンチ以降は今よりは分散的になるという意味では生存可能性は比較的上がりますが、とはいえ良くも悪くもBluehelixグループの影響力が非常に大きいことは誰しもが認めざるを得ない事実です。
そういう意味でBTCの積み立てに比べるとリスクもリターンも比較的に大きくなると言えます。
500 HBC以上溜まってキャプテンになった場合、取引で支払う手数料やユーザー招待などによりキャプテン報酬が獲得できます。現行のキャプテン報酬は支払った手数料と同額相当分アンロックされるという仕組みのため、実質的には取引手数料無料チケットのようなものです。しかも取引するとまたその取引量に応じて報酬がでることも加味すればさらにその額はさらに膨れ上がります。
取引をよくする方であれば、500 HBCの保有は取引手数料の割引と還元という特典により、取引を大きく有利にしてくれる強い味方となるはずです。
また、HBTCでは取引量を競うコンペティションもよく開かれます(殆ど常時開催)。先日はXEMの上場に伴ったコンペティションも話題となりました。
1月のWOZXコンペティションでは私が上位入賞して賞金を獲得しましたが、このようなコンペティションではとにかく売買を繰り返す必要があるため、取引手数料で差をつけられれば非常に有利です。
戦略
HBTCによるHBCのバイバック&バーンは四半期ごとに行われます。
具体的に何月何日何時何分に買い戻すのかについては現状非公表です。どのように買うのかもわかりません(流石に全額一気に成り買いするとは思えませんが)。勿論、私も知りません。
3か月分の事業利益の100%を使って買戻し、80%をバーン、20%をキャプテンに配布する(ロック有)ということは買い戻しの時期にPUMPする可能性があります。これを狙って買戻しまでの期間内に集めて、PUMPを待つという戦略も面白いと思います。
ただし、同じようにあらかじめ買い集めておいて、買戻しによるPUMPを狙って売るという戦略を多くの人が採用する場合には、最初はせっかく大量に買い戻しても大量に売りが発生して鋭利なチャートになる可能性は否めません。供給量が減少して価格が高騰しないままさらに買戻し&バーンをすすめていくと、だんだんその破壊力は大きくなっていくことになりますので、この場合、バーン効果は指数関数的なものになるのではないでしょうか。つまり、最初はそんなに効果がないかもしれませんが、四半期を重ねるごとにその影響力も加速していくものと思われます。
また、供給量が減少しても価格が高騰しない場合にはボラティリティが大きくなることが予想されます。そのような期間であれば、一度に目標数買うよりも積み立てて取得する意味合いもより強くなると思います。
まとめ
- HBCの積み立ては中央集権的な側面と価格高騰への期待から比較的リスクもリターンも高いと言えます。
- アクティブな現物トレーダー(現物取引手数料10%オフ+手数料還元)やイベントへの参加が好きな方、先物取引を行う方(キャプテンのMaker手数料は無料)、新規ユーザーを招待できる方(招待報酬が現物30%→40%、先物0%→30%へ上昇)の場合はキャプテンになるメリットが大きいため、短期的な意味でも効果的(500 HBC以上溜まった場合)かと思います。
- 500 HBC以上持っていてもキャプテン報酬が上がるわけではないので、費用対効果が一番高くなるのは500 HBCちょうどになります。そのため、積み立てをする場合、500 HBCというのを一つの目安にするといいかもしれません。
- 買戻し&バーンは四半期ごとなので3ヵ月は継続する方が効果的です。
- "HBTCの持続可能性にベットできるかどうか" は必ずご自身で判断してください。
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