<最終更新2021年 5/24>
長期保有してる暗号資産ってどうしてますか?
保有している暗号資産を売買せずにさらに増やしていくサービス、レンディングをご紹介します!
ちなみにまだまだリスキーに感じるので、あえて個別のDeFiとBlockFiはここには掲載しません。
レンディングとは
暗号資産の世界で言うレンディングとは保有している暗号資産を取引所等でその取引所もしくは他のユーザーに貸し出すサービスのことです。
それにより利子としてその銘柄を得ることができ、売買することなく持っている暗号資産の保有数を増やすことができます。
レンディングができる取引所
Binance
国際的な世界最大の取引所です。BinanceではレンディングをSavingと呼んでいます。BinanceではLocked SavingとFlexible Savingの2種類の貸し出しができます。
- Locked Saving では 7 or 14 or 30 or 90日間ロックすることで高めの利子を得ることができます。
- Flexible Saving では低めの金利である代わりに銘柄数が豊富でいつでも自由に貸出を止めてその資金を動かすことができます。
トレードの間に預けておくのにとてもお得です。
Auto-Transferをオンにしておくと自動で貸し出し続けてくれます。
Binanceは非常に人気で利用者が圧倒的に多いため利便性は高いですが、以下2つの取引所のサービスに比べるとAPYは低いです。
BHEX
BHEXではレンディングサービスをBitmoreと呼んでいます。
Bitmoreは現在大きくわけて "Fixed-term Products"と "Flexible-term Products" の2種類に分かれます。
- Fixed-term Products では、以下の画像のように様々な暗号資産 (ラインナップは時折変化します) を高APY (年利) で貸し出すことができます。
その代わりに、固定日数のロックがかかります。
基本的には7日間のロックがかかり、USDTのみ14日間、30日間のロックも選択することができます。
どのAPYも非常に魅力的ですが、特筆すべきは 15-20%という圧倒的な世界最高APYを叩き出しているUSDTの貸出です。
貸出だけで年利15%も貰えるなら、投資はそれだけで十分なのではとも言えるほどの破壊力があります。7日ごとに複利運用すればさらに利回りは上がるでしょう。
具体的には、投資の神様ウォーレンバフェットの生涯の平均運用成績を上回るレベルです。
- Flexible-term Products ではHNT, ETH, BTC, USDTを年利5%固定で貸出すことができます。返金申請はいつでも行うことができ、申請をすると資産が即時返金されます。
BHEXは最も高APYで運用でき、運用先が流動性マイニングである場合にも2種類のトークンをロックする必要がない点が強みであると言えます。その代わりに他2つと比べると受け付けている資産の種類が少なめであるという欠点はあります。
OKEX
OKEXも世界最大の取引所の一つです。意外と日本ではほとんど話題に上がりませんが、ここの貸し出しも選択肢に入れるといいでしょう。
OKEXの強みは大きくわけると2つあります。
1つ目は圧倒的な貸し出せる資産の種類の豊富さです。
非常に多くの種類の資産の貸し出しを受け付けているため、上記2では貸し出せなかったという資産でもOKEXなら貸し出せたりします。
もう1つは、資産の運用先を指定できることです。例えば、USDTの貸し出しでは 2021年5月現在、Sushiswap USDT-ETH、C2C Loan、Compound、Savingsから選択できます。
自身で運用先を選択することでリスクとリターンのバランスを自身で調整できます。
Sushiswapが最高APYになっていますが、Sushiswapが信用できないという方はその他の運用先を選択するということができます。
ただし、Sushiswap USDT-ETHのように流動性マイ二ングで運用してもらう場合は前2サービスとは異なり、ユーザーはUSDTとETHの両方を用意しないといけないことと、Flexibleで貸し出しても返金は申請翌日になる点は残念です。
また、同グループにOKCoin Japanという日本国内で運営している取引所もあります。そのため、日本人を追い出すことが将来的にあるかもしれないというリスクは感じます。仮にそうなったとしても、かなりまともな取引所なので出金のための時間をくれるはずではありますが。
リスクについて
取引所の倒産
どれも大手取引所ですが取引所が倒産した場合は貸出中の暗号資産は返ってこない可能性があります。Mt.GOX事件という前例もあり、何があるかわからないので念頭には置いておきましょう。
DeFiでの予期せぬ事故
貸出した資産は利子を支払うために、取引所によって運用されます。その先は、証拠金としてのユーザーへの貸し出しだったり、DeFiのLendingプロトコルでの運用だったり様々です。
例えば、BHEXの Fixed-term Products のBTC貸出の注意事項の欄には、MDXやSushiswap等の分散型プラットフォームで運用するとあります。仮に貸し出している資産がSushiswapで運用されるとして、その間にSushiswapで何かしらの事件が起きて資産が引き出せなくなった場合には貸し倒れが起きる可能性があります。
現状はBinance、BHEX、OKEXともに一度も発生していません。OKEXの場合は運用先を自身で選択できるのでリスクを自身でコントロールすることが可能です。
値動き
当たり前ですが貸し出している間も値動きはあります。得られる利息以上の損失を出す可能性もあります。法定通貨に対して値動きさせたくない場合にはステーブルコインを貸し出すといいでしょう。
トレードへの活用
Lendingをトレードへ組み込む際には3通りの方法があります。
- スウィングトレードで貸し出すことでその保有期間を有効活用する手法。
- 中長期的トレードでそもそも動かす予定すらない場合にその保有期間を有効活用する方法。難易度も低く、全くのノータッチで稼ぐことができるでしょう。
- 金利 (レンディング需要) を見て値動きの分析の資料にする。
レンディングへの考えと経験
私は結構レンディングでは良い思いをしてきた口です。
BTC、ETH、USDT、BNBは常に貸し出し続けています。
2017年の7月半ばにBTCが20万円台にがくっと落ちた時にBTCを買い集めて、40万円台に乗る1か月間の間、貸し出していました。BCHのフォークの瞬間だけはBCHを得るために一時的に解除はしましたがその前後の貸出利率の相場もかなり高く、
その結果、
- BTC自体の値上がり
- 利息によるBTCの増加
- BCHの獲得
という3本柱により結構大きな利益になりました。
ハードフォークは特殊な例ですがこのように上手くレンディングと付き合えばインカムゲインとキャピタルゲインで二重取りをすることもできます。
また、レンディングの魅力は完全ノータッチで資産運用できることにあり、空いた時間を有効活用することができます。
その間は400円をどこまで増やせるかという遊びに熱中し、5か月で約1500倍(=60万円)にすることもできました。このように短期トレードにその時間を活用することもできます。完全に相場から離れるというのも良いでしょう。
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