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オプション取引の戦略まとめ編②

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本記事は2023年12月14日にCrypto Hirobaにて行った『オプション取引勉強会~オプション取引の戦略まとめ編②~』で使用した資料を記事化して、オプション取引を解説するものです。

 

オプション取引コールオプションとは?編

プットオプションとは?ヘッジとしてのオプション?編

オプションの売りポジション編

オプション取引の戦略まとめ編①

戦略まとめ

今回は左右の4つの戦略をまとめます。中央縦列の4つに関してはオプション取引の戦略まとめ編①をご覧ください。

コール買+コール売×2(レシオコールスプレッド)

ストライクプライスは買<売

騰がらなかったときの損失は限定的なコール(買)の損失に限定的なコール売りの利益が乗っかるので限定的且つコール(買)のみ持っている時よりも小さいものになる。

コール(売)のストライクプライスまでは価格上昇と共に利益が増えていき、コール(売)のストライクプライスに到達すると売りポジションの方が多いので、それ以上の上昇は利益を削っていき、やがて損失を生み始める。

ある程度上がると予想するが、大きくは上がると予想しないときに有効で、上がらなかったときの損失は小さく抑えることができるという特徴を持つ。

売りポジションを増やすと下がった時の損失自体をなくし利益を大きくすることも可能だが、その分必要以上に上がった際に利益が急激に減っていき、さらに上がってしまった場合には損失も大きく出ることになる。

コール買+コール売(バーティカルブルスプレッド)

ストライクプライスは買<売

レシオコールスプレッドに似た特徴を持つが、買いポジションと売りポジションが1:1であるため、コール(売)のストライクプライス以上に上昇しても利益が減ることはなく、上昇しすぎた際の損失が無い。上昇しすぎた場合には利益と損失の増え方が一致するために相殺され、以降全く利益が増減しなくなる。

下がった場合のリスクが小さく、上がった場合にはある程度の利益を確保することが可能だが、上がりすぎる場合には現物やコール(買)、先物ロングなどと比較して利益が伸ばせないという機会損失が生まれるという特徴を持つ。

プット買+プット売×2(レシオプットスプレッド)

ストライクプライスは売<買

レシオコールスプレッドのプット版。

上がってしまったとしても損失は小さく、上がっていった場合には大きな利益を出せる。しかし、上がりすぎると利益が減ってしまい、やがては損失を出し始める。

プット買+プット売(バーティカルベアスプレッド)

ストライクプライスは売<買

バーティカルブルスプレッドのプット版。

上がってしまったとしても損失はさらに小さく、上がっていった場合には利益が出るが、プット(売)のストライクプライスを超える下落が起きると利益の増減が起きなくなる。

灯篭メモ:

バーティカルベアスプレッドとの明確な違いがクローズ後にあると思っています。

DeFiにおいて一部、アルトコイン建てでオプションを売買する場合もありますが、おそらくUSDTなどのステーブルコインないしは法定通貨での取引をする方が現状多いと予想されます。USDTを原資にバーティカルブルスプレッドを構築して必要以上の上昇が起きてしまう場合、クローズ後にUSDTは増えていますが、その対象トークン(BTCやETHなど)を購入すると、購入できる数量は比較的減少してしまっています。"置いてかれた"とも言えるでしょう。

しかし、バーティカルベアスプレッドでは、USDTが増えたうえで目の前では大きく下落した対象トークンが存在するのです。USDTが増えた状態で、暴落を迎えられるわけですから、こちらは置いてかれたどころかむしろ大きなチャンスを得ることができると考えています。

まとめ

前記事と合わせて、複数のオプションを持つ戦略を8つ紹介しました。コールの買いと売り、プットの買いと売りの理解が前提になる非常に難しい内容だと思います。

もしわからない場合はもう一度以前の記事に戻って基本をおさらいしてみましょう!
それでもわからないところや疑問点などがあれば、いつでもCrypto Hirobaにて質問してみてください!

オプション取引勉強会は現在Crypto Hirobaにて月2回のペースで開催されています。

是非気軽に遊びに来てください!

提供:Coincall様