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オプション取引の戦略まとめ③

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本記事は2024年4月26日にCrypto Hirobaにて行った『オプション取引勉強会~クレジットスプレッドとコンドル編~』で使用した資料を記事化して、オプション取引を解説するものです。

また本記事内で例にしているチャート内の各数値はCoincallでの当時の実際の各数値を参照したものとなっています。

 

オプション取引コールオプションとは?編

プットオプションとは?ヘッジとしてのオプション?編

オプションの売りポジション編

オプション取引の戦略まとめ編①

オプション取引の戦略まとめ編②

強力な新機能コンボトレードが登場

Coincallで新たにコンボトレードという機能が実装されました。

これは複数のオプションポジションを同時に取得したり、その損益グラフを確認したりすることが簡単にできるものです。非常に便利な機能であり、デフォルトで様々なポジションが用意されています。そのなかで戦略まとめ編①②で登場しなかった『アイアンコンドル』という戦略が掲載されているので、今回はそれを解説します。

クレジットスプレッド

アイアンコンドルを紐解くために、その要素となるクレジットスプレッドをまずは解説します。

クレジットスプレッド(コール)

コール買+コール売(ストライクプライスは売<買


コールのクレジットスプレッドはコールの買いと売りを1:1で持つという点では前記事バーティカルブルスプレッドと同様ですが、バーティカルブルスプレッドはストライクプライスが買<売であるのに対して、こちらは売<買となっています。

この戦略では、原資産の一定以上上昇時には限定的な損失を生み、それ以下で収まれば限定的な利益を生みます。利益も損失も限定的であるため、例えば最大利益が300ドルで、最大損失が600ドルなら2/3で最大利益を取れれば期待値はプラスである。のように期待値計算がしやすくなっています。

ある程度の上昇までに留まってくれれば利益が出るという点ではコールの売りにも似ていますが、損失が限定的であるという点で異なっています。

クレジットスプレッド(プット)

プット買+プット売(ストライクプライスは買<売

プットのクレジットスプレッドはプットの買いと売りを1:1で持つという点では前記事バーティカルベアスプレッドと同様ですが、バーティカルベアスプレッドはストライクプライスが売<買であるのに対して、こちらは買<売となっています。

この戦略では、原資産が一定以上下落時には限定的な損失を生み、それ以上で収まれば限定的な利益を生みます。

その他の特徴はコールのクレジットスプレッドと同様です。

コンドル

コンドルとはクレジットスプレッドとバーティカルスプレッド、または2種のコンドルを同時に保有する戦略です。

よって計4つのオプションポジションを同時に持つことになります。

損益グラフのかたちがコンドルに似ていることによりこのように呼ばれています。

コールコンドル

バーティカルブルスプレッド+クレジットスプレッド(コール

※ストライクプライスはバーティカルブルスプレッド<クレジットスプレッド

コールコンドルではバーティカルブルスプレッドとコールのクレジットスプレッドを同時に持つ戦略です。

全てコールでストライクプライスが低い順に、買、売、売、買となっています。

ある程度以上の上昇時に限定的な利益が見込め、さらに上がっていくと限定的な損失を生みます。

手計算で損益分岐点を出すのは面倒ですが、2種のコール(売)のストライクプライスの間に収まれば最大限の利益、2種のコール(買)のストライクプライスの外側に収まると最大限の損失になると考えると調整しやすいかもしれません。

私個人はバーティカルブルスプレッドのみの保有と比較して特段大きな強みを発見できませんでした。

※もし、何かこういうときに使える!というのが思いついたら教えてください!

プットコンドル

クレジットスプレッド(プット)+バーティカルベアスプレッド
※ストライクプライスはクレジットスプレッド<バーティカルベアスプレッド

プットコンドルではプットのクレジットスプレッドとバーティカルブルスプレッドを同時に持つ戦略です。

全てプットでストライクプライスが低い順に、買、売、売、買となっています。

ある程度以上の下落時に限定的な利益が見込め、さらに下がっていくと限定的な損失を生みます。

その他の特徴はプットコンドルと同じです。

アイアンコンドル

プットコンドル+コールコンドル

※ストライクプライスはプットコンドル<コールコンドル


ついに本日の目標アイアンコンドルの登場です。

アイアンコンドルは、プットコンドル+コールコンドルを同時に持つ戦略です。

ストライクプライスが低い順に、プット買、プット売、コール売、コール買となっています。

原資産価格の上下一帯を利益ゾーンにすることができるため、市場変動が大きくならないと予想する際に便利です。

戦略まとめ編①で登場したショートストラングルと似ていますが、こちらでは上昇しすぎたり下落しすぎた際の損失が限定的になっています。

ショートストラングル+コールの買+プットの買と言い換えることもできます。

コールとプットをヘッジのために買っている分、利益はこちらの方が劣りますが、無制限の損失は恐ろしいという方には魅力的です。

損失と利益のどちらもが限定的であるため、期待値の計算がしやすく取り扱いやすいと思います。

まとめ

ついにオプション戦略で4つのポジションを同時に持つ話にまで発展...

非常にややこしく難解であると思われますので是非、過去の記事を元に復習をしたり、Crypto Hirobaにて、質問してみてください!

オプション取引勉強会は現在Crypto Hirobaにて月2回のペースで開催されています。

初心者の方大歓迎!是非気軽に遊びに来てください!

提供:Coincall様