本日の日経平均株価は〇〇円△△銭から◇◇銭です。
と朝のニュースで流れて来ますねっ
これを聞いたことがある人は多いと思います。
でもあまり気にしたことが無い人も多いのではないかなと思います。
せっかく投資をするのですから、この日経平均株価についても学んでみましょうっ!
日経平均株価とは
日経平均株価とは東京証券取引所(東証)で取り扱われている中で一部上場の日本を代表する225銘柄から株価平均型方式というものに基づいて計算された日本の株式市場を代表する株価指標です。
別名、日経225とも呼ばれ、この名で聞き覚えのある人も少なくないでしょう。
日本を代表する株式会社の株価が反映されるので、この日経平均株価は日本の景気に大きく関係しています。
日経平均株価が上がっていれば景気は良いと言えるでしょうし、
日経平均株価が下がっていれば景気は悪いと言えるでしょう。
日経平均株価でみる30年間
それでは実際に日経平均株価のこの30年間の推移をチャートで見てみましょう!
こちらのチャートは横は約30年間で、ロウソク足は月足です。
仮想通貨で月足なんて表示したら横が短すぎるので見たこともない人が多いでしょうが、株など昔からあるものでは月足も長期的な目線で見る上で役に立ちます。
左に大きな急騰急落がありますね?
あれが俗にいうバブルです。
1989年12月から1990年1月に39000円台の高値をつけてバブル崩壊がおきます。
その後はどこまでもどこまでも右肩下がり、一旦長期的に入ってしまったダウントレンドはそうそう簡単には抜けません。
そして2003年に7000円台後半まで落下、一度反発するも2007年の夏あたりからもう一度落下し始め、再び7000円台へ行ったところで、ここでダブルボトムを迎えます。
そしてなんとか反発しそのまま現在にいたるのですが、2007年以降、底値も上値も上げ、これは上昇トレンドに入っている可能性が着実に高まっています。
そして現在は23000円前後となっており、1996年の高値をブレイクするかといったところです。
というか殆どブレイクしかけてます笑
メディアではよく不景気不景気と騒がれます。
麻生財務大臣は先日こう言いました。
5~60代の人に会うとまだ景気が悪いって絶対言いますよ。バブルの記憶が頭に残ってるんですよ。
今の若い人は7000円からスタートしてるから22000円も上がって景気が良いじゃないかと言うんですよ。
【擦れたおじさんで大爆笑】財金委。麻生財務大臣「5~60代の人に会えばまだ景気が悪いって絶対言いますよ。バブルの記憶が頭に残ってんですよ。あの頃、株は3万8千円だったんだぜって。3万8千円を知ってる擦れたおじさん達はですな、ワハハハッ、あのイメージがある、俺にもあるもん」#kokkai pic.twitter.com/8PpznNXcHi
— Mi2 (@YES777777777) 2017年12月1日
これは本当にその通りで、今の10代からしたら日経平均株価は上がり続けているんです。どうしてもバブルの時代を知っている人はあの頃の記憶が頭にこべりついているから、まだまだ景気が悪いというんですが実はもう8年間上昇し続けているのです。
これからの日経平均株価
次に、これから先はどのように推移していくと考えられるでしょうか。
現在の96年の高値を明確にブレイク出来れば
次に目指すは91年の26000~27000円
そしてそこも超えると90年の33000円
そして、その次はバブル期の頂点39000円です。
まあいくとしても数十年先でしょうけどね笑
これらに行くのに必要なのはやはりこのしこりのある96年の高値のブレイクです。
ということは今は非常に大事な時期であるということになります。
1,2,3月の日本の経済の動きは今後数十年を左右するような大事な時期にもなってくるでしょう。
また、例えば33000円で反発して一度下落するとしてもまた、この96年の高値付近が一つのサポートラインとして支えてくれます。
では逆にここをブレイクできない場合どうなるかと言いますと、おそらくレンジ相場になるでしょう。
きっと7000円を下回ることは殆ど可能性としては無いと思います。
しかし、そこまでまた落ちることは十分考えられます。
18000円で反発してくれる可能性の方が高いと思いますがそれでもやはり今は大きな今後の日本経済の分岐点の一つであると言えるでしょう。
日経平均株価と円相場
日経平均株価は日本の景気に直接的に関わります。
ということは円相場とも関係してくるはずです。
では、日経平均株価とドル円相場はどのように対応して動くと思いますか?
是非、経済について考えるいい機会だと思って少し立ち止まって是非考えてみてください。
日経平均株価が上がると景気が良いのなら円の価値だって上がるんじゃないの??
そうやって相関しているのではないの?
そう思った人挙手!!!!
残念!!!!
正確には昔は連動する素振りもありましたがどんどんそうではなくなっていっています。
では見ていきましょう!
つまりドル円なので、円が上がるとチャートは下がり、円が下がると上がります。
バブル期こそ相反しているものの特に2000年台になってからは上がるときと下がるときの動きが、タイミングが似通ってきていることがわかります。
つまり、円が高くなるとと日経平均株価が下がり、円が安くなると日経平均株価が上がっていることになります。
日経平均株価と円相場が相反する理由
ではなぜ、円相場と日経平均株価が相反するのでしょうか、日本の景気が良くなるのなら日本円を欲しい人が増えるのではないか、そう考える人も多いでしょう。
相反している理由になると思われるものについてこちらでは解説していきます。
まず最も大きな点として挙げられるのが日本は輸出産業の会社が強いということです。
その中でも特にトヨタ、ホンダ、日産などの自動車産業株は非常に強力な影響力を持っています。日本の上場株式のなかで最も時価総額が高いのもトヨタです。
現在の時価総額は約22兆9000万円ほどです。
2位のNTTの時価総額が約12兆円ということを考えるとかなり飛びぬけて高い額であることがわかります。
これらは日本の会社なので海外の人が例えば日本車を買いたいとなるとその価格にドル円相場は影響してきます。
300万円の車があるとしましょう。
私たちからすればいつでも300万円で同じ額で購入できますが、
アメリカ人からすると、円が上がると高くなり、円が下がると安くなります。
そうなると、円相場が安い方がたくさん売れるわけです。そして円高だろうが円安だろうが入ってくるのは300万円なので、円が安い方が企業にとってはプラスであるということになります。
次に、海外の人が株を買うときの彼らからした値動きについてです。
2000円の株があったとしましょう。
私たちからすればそれは2000円でしかありませんが、彼らはドルで入って最終的にまたドルで手元に戻したいので、同じ2000円でも1ドル110円なのか121円なのかでは大きく違います。
これにより円高の時には株を利確して、円安の時に株を買いたくなるので、
円と株が相反する動きをしやすくなります。
この海外からの投資はどんどん増えており、90年代ではおよそ全体の10%ほどでしたが、近年では30%を超えてきています。
海外からの投資が増えてきているのでそれに伴い円と株が相反する特徴が強くなっていってると読み取ることができます。
日経平均株価とビットコイン
以下の記事でも以前BTCとJPY/USD価格が似た動きをすると解説いたしましたが、
円の価格と日経平均株価が関係して、円の価格とBTCの価格が関係するということは
日経平均株価とBTCの価格も間接的に関係してくるようになるでしょう。
まずは現在のこれまでの日経平均株価とBTC価格を比較します。
BTCがぶっとびすぎてて意味がない^^
BTCがあまりにも爆発してるうえにまだ生まれてから歴史も浅いのでサンプルも少なく、ちょっと比較しづらいところです。
しかし
日経平均株価⇔JPY⇔BTC
と関係している以上、この先の未来では日経平均株価とBTCの動きも関係性が強まっていくことでしょう。
日本の仮想通貨関連業がこの先伸びていったり、仮想通貨が使えるお店がどんどん増えていったり、また将来的に証券自体がブロックチェーン化することも考えられます。
Jiberal Networkなど証券等をブロックチェーン化することを目的とした銘柄もでてきていますし、Zeusというnemブロックチェーンで証券を管理し仮想通貨で証券を取引しようという取引所もこれから出てきます。
そのようにして将来きっと日経平均株価と仮想通貨も少しずつ関連していくことになるでしょう。
より広い目線でも経済を見てみることで、世界のお金の動きが見えてきます。
経済の動きについて考えられる良い機会になっていただけたら幸いです。