数か月にわたり取引所チャット内でも説明しているのですがそれでも未だに定期的にSJCXの将来性を語り始める人がおり、ついさっきも見かけたので本日は急遽SJCXについての注意喚起やSTORJについて等ご説明いたします!
具体的な銘柄について触れますが購入を勧めているわけでも、それを目的としているわけでもありません。
その点はご了承ください。
SJCXとは
SJCX(Storjcoin X)とはStorjLabs社が提供するSTORJというストレージサービスでの利用を目的としたカウンターパーティトークンです。
発行総数は5億SJCXでロックされており、現在はZAIFとPoloniexで取引できます。
大事なのはここからです。
SJCXはカウンターパーティトークンからERC20トークンへと移行するため、現在新たにStorjLabs社が開発した"STORJ"というERC20トークンへの1:1レートでの変換サービスを行っております(STORJからSJCXへの変換はできません)。
既にSJCXをSTORJサービスで利用することはできず、現在のSJCXの価値は1:1でSTORJに変換できるということのみで成り立っています。
またその変換サービスは2017年11月29日をもって終了を予定しています。
We've extended the date to convert SJXC to STORJ until 11/29. Until then, the converter will remain active https://t.co/kbxSJmCf1A.
— Storj (@storjproject) 2017年10月25日
その後はPoloniexからのSJCXの上場廃止を予定しており、非常に危険です。
現在のところZAIFでは1,2日、Poloniexでは6,7日ほどカウンターパーティの送金に時間がかかりますので基本的にはSTORJが欲しいのならPoloniexやBittrexに上場しているので直接STORJを買うことを強くお勧めいたします。
ZAIFの公式Twitterアカウントも以下のように発言しており、もはや将来性の皆無になり価値を失ったSJCXをZAIFでも上場廃止する可能性は決して低くはないかと思います。
Zaif内のSJCXトークンも、早めに引き出して変換されることをお勧めします。 https://t.co/QLy53RGr5X
— Zaif - 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2017年10月27日
"11/29まで1:1でSTORJに変換できる"という価値のみで成り立っている以上、STORJの価格以上の価格がSJCXに付いている場合、全て割高ということになります。
変換の際にはカウンターパーティの送金手数料とERC20トークンの送金手数料を1回ずつ支払うのでなんならコストを考えると同価格でも割高と言えるでしょう。
SJCXが大きく安い場合は変換アービトラージという力業が可能なのですが変換の際にはSJCXがBurnされるためか基本的にSJCXの方がSTORJより高いという傾向があります。
無論これは非常に危険であるため、認知を広げる必要があると考え、今回この記事を書かせていただきました。
期待して保有していたのに気づいたら電子クズになってた...!!!!!!
なんてことのないようにくれぐれもお気付けてください。
SJCXからSTORJへの変換方法
それでもSJCXをSTORJへ変換したいという方向けにSTORJへの変換の方法についてこちらで解説します。
まずSJCXをSTORJへ変換する際に必要なものがいくつかあります。
- SJCX
- ERC20へ対応したMyEtherWallet等のETHウォレット
- 送金手数料のためのBTC(Poloniexの場合はSJCX払いなので不要)
まずはこれらを揃えてください。
BittrexやPoloniex等といった取引所で変換後直接受け取ることはできず必ず一度ETHウォレットへ入れる必要があります。
その後売却する際には上記に加え、取引所へ送金するために必要な送金手数料用にETHが少量必要になります。
変換はこちらのサイトで行います。
最初の画面ではメールアドレスとETHのウォレットアドレスが求められます。
ウォレットアドレスは取引所のものではなく必ずMyEtherWalletなどのERC20へ対応した自分で秘密鍵を管理しているものを使ってください。
メールアドレスとETHアドレスを入力して特にETHアドレスの間違いがないかよく確認したら画面下部で緑色に白文字のSUBMITというところをクリックすると次の↓の画面へ進みます。
次に、この画面で表示される緑色のウォレットアドレスにSJCXを送金します。
↑の画像だと
16x1VHttdn1L7mJxb5Z5JmLU6VDqaiDW7b
となっていますがあなたが変換するときはまた別のウォレットアドレスが表示されますのであなたの画面で表示されるウォレットアドレスに送金してください。
下の注意書きには以下のように書いてありますように変換には最大で72時間を要します。
とありますが、それは送金時間を含んでいないので実際には
最大72時間+上のアドレスへのSJCXの送金時間+返還後あなたのウォレットへのSTORJの送金時間
という時間を要します。
また、その後取引所へ送金する際にはさらに
"ウォレットから取引所への送金時間"
が必要になりますのでご注意ください。
ちなみにですが変換は私は数時間もかかったことないですが駆け込みの場合は混み合うことも考えられますのでご注意ください。
また、ZAIFもPOLONIEXも異なった理由ですがカウンターパーティ送金には現在非常に長い時間を必要としますので、強行する場合はなるべく早めに処理を進めることをお勧めします。
着金しますと最初に登録したメールアドレスへお知らせが届きます。
STORJとそのサービスについて
せっかくですのでここでSTORJについて軽く説明いたします。
STORJはSJCXの理念を引き継ぎ、クラウドストレージサービスでの支払いのために使われます。
STORJのクラウドストレージは従来のものとは大きく異なります。
それはストレージを貸し出すのもユーザーであるという点です。
例えばあなたのPCのHDD容量が余っているとします。
それを貸し出せばその間、報酬としてSTORJが貰えます。
そしてマイニングのように無駄な電力を使うことなく負担もあまりないのでもし余っているHDDがあったら貸し出してみてはいかがでしょうか!
ストレージを借りたい側は世界中のHDDへ分散して保管することで分散型のクラウドストレージを可能にしています。
借りる際にはSTORJ等でその料金を支払うことができるという仕組みです。
その料金は無料の容量を抜かせば従来のDROPBOXなどのクラウドストレージサービスよりも安価になっています。
STORJも現在は12か月間無料で25GB使えるようになっているのでよければ使ってみてください!
こちらの公式ホームページからサービスを利用できます。
コミュニティも非常に活発で開発陣の活動もとても魅力的で好感が持てます。
例えば貸し出す際の手順で疑問があるなどもしわからないことがございましたらサイトからコミュニティに飛んでみてください!きっと皆さんがチャットで教えてくれます!
しかし、先日のPoloniex上場である程度は動きを見せましたが値動きは結構厳しい推移をしているので投資とする際には注意は必要です。
(個人的には勝手に応援しているプロジェクトなので頑張っていただきたいとはおもうのですが...笑)
このような分散型クラウドストレージを掲げた銘柄はいくつかあります。
特にSiacoinとの比較などもしたいのですが長くなりますのでまた別の機会に記事にさせていただきます。
STORJの最新動向
まずは取り扱い取引所の増加に関してです。
少し前まではSTORJの取引と言えばBittrexだったのですが、最近Poloniex、Binance、Changellyへ上場し、Quoineが運営するQryptos(日本人は登録できません)への上場も予定されています。
また、LIQUIDでも来年上半期にSTORJを上場することを予定しています。
これは希望ですがあとはせっかくSJCXを上場しているうえ、ComsaのWPにERC20トークンのZAIF上場について触れているのでZAIFでも上場してくれたら嬉しいなと思っています。
QASHとLIQUIDに関してはこちらの記事をどうぞ。
次にストレージについてですが9月に5000TBを超えたことが発表され、貸し出されているHDD容量はどんどん増えてきていることがそのグラフからわかります。
3つ目に、米国のCaplinked社との提携です。
セキュリティに関する技術的知識が無いために公式の発表から引用させていただきます。
今まで企業ファイアウォールの背後に集中しているデータをどのように管理、保存するかは大きな問題点でした。
Storjの分散型エンドツーエンド暗号化クラウドストレージは、安全で信頼性が高く、効率的です。
CapLinkedは、Storj Labsと提携して、CapLinkedのアクセス管理とセキュリティ機能をStorjの分散ストレージおよび暗号化ストレージと組み合わせることにより、前例のないレベルのデータセキュリティを提供することが可能になりました。
関連サイト